「VR電力量計アーク災害体感教育ツール」の開発

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当社は関西電力グループの総合設備工事会社である株式会社きんでん様と、「VR(仮想現実)電力量計アーク災害体感教育ツール」を共同で開発しました。電力量計(低圧用)に電線を接続する際、相の異なる充電部同士が接触すると短絡事故が生じる可能性があるとのことで、この教育ツールを用いることで、電力量計のアーク災害を仮想現実で体感できるため、若年層の危険感受性を向上させ、労働災害の防止ならびに高品質な工事施工に繋げることを目指されています。

※以下、きんでん様HPより引用(https://www.kinden.co.jp/topics/detail/2019/0531_02/)

開発の背景

近年、安全教育や各種設備の安全対策の充実により、災害は減少傾向にあります。一方で、災害に直面する経験が少なくなり、若年層の危険感受性の低下が懸念されるようになりました。若年層への技能教育方法としては、現場で共に作業をしながら行うOJTなどが主流ですが、未経験の災害をリアルに体感することで若年層の危険感受性を向上させるべく、このたび、電力量計アーク災害が体感できる教育ツールを開発することにしました。

危険体感型の教育設備は規模的な関係で常設型が一般的ですが、同ツールは研修受講のための移動時間や交通費等の経費削減の観点から、各事業所単位で実施できる可搬型の教育ツールとしています。なお、受講者が装着するVRゴーグルやコントローラーといったハードウェアは市販品を採用し、当社はソフトウェアであるコンテンツ製作を株式会社クリーク・アンド・リバー社と共同で開発しました。

VR電力量計アーク災害体感教育ツールの特長

  1. 設置作業が容易
  2. パソコンが不要
  3. 運搬が容易
  4. 新規コンテンツの追加が容易

教育ツールのハードウェア仕様

①VRゴーグル
  • 縦1440×横1600ドット、3.5インチ表示画面
  • メモリー容量64GB
  • 本体重量268g(ベルト含まず)
②コントローラー
  • ハンドル(6自由度空間位置決め機能、振動機能、最大7時間使用可能)
  • 測位基地局(重量144g、最大4時間使用可能)
  • 位置情報検出装置