「5G×低遅延VRリアルタイム配信×ネットワークカメラ」 実証実験で1秒以下の低遅延配信に成功(VR Japan)

  • 実績紹介

 

配信日:2020年1月17日

株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)のVR分野の子会社 株式会社VR Japan(以下VRJ)は、コニカミノルタジャパン株式会社、および株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)と共同で、2019年12月に行われた「ドコモ5GオープンラボⓇYotsuya」(以下オープンラボ)での5G*を活用した共同実証実験において、360°映像という大容量データを1秒以下の低遅延で配信することに成功いたしました。   実験では、コニカミノルタジャパンが提供する高機能ネットワークカメラ(以下MOBOTIX)の360°撮影映像を、VRJが所有する低遅延VRリアルタイム配信システムを用いてほぼ同時にVRゴーグルに配信。360°映像のリアルタイム配信による双方向コミュニケーションが実現したことで、医療教育分野の遠隔教育ソリューションや、建設現場の安全管理における遠隔監視ソリューションなど、様々な社会課題解決への活用が期待されています。  
5Gを活用した共同実証実験の概要
1.実証実験概要 2019年12月に実施された実証実験では、オープンラボの5G環境下でVR Japanが所有する低遅延VRリアルタイム配信システム(以下VRJ配信システム)を用いて、コニカミノルタジャパンが提供するMOBOTIXで撮影したVR映像をVRゴーグルに何秒で配信できるかを検証し、配信時間1秒以下で実現できることを確認。
 
2.今後の実証実験
2020年2月に予定している実証実験では、5Gに加えてドコモオープンイノベーションクラウド™ **を用いることで高いセキュリティを確保した上での低遅延配信の実現を目指す。
 
3.共同実証実験における各社の役割
 【VR Japan】
  ・VRJ配信システムの提供
  ・VRゴーグルの提供
  ・実証実験による実用性確認  
 【コニカミノルタジャパン】
  ・MOBOTIXの提供
  ・実証実験用超音波診断装置の提供  
 【ドコモ】
  ・実証実験検証環境(オープンラボ)
  ・ドコモオープンイノベーションクラウド™の利用環境 今後3社は、2020年2月、5Gとセキュリティを強化するための「ドコモオープンイノベーションクラウド™」を活用した共同実証実験を実施し、更なる発展と実用化を目指してまいります。本ソリューションを、1月23日(木)~24日(金)、東京ビッグサイトにて開催するドコモのイベント「DOCOMO Open House 2020」において展示・紹介いたします。社会課題解決のためのソリューション事例詳細は以下をご確認ください。  
*「5G」:第5世代(5th Generation)移動通信方式の略称。大きな特徴は、「超高速化」「超多数同時接続」「超低遅延」。 **「ドコモオープンイノベーションクラウド™」は、株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。  

社会課題解決への活用イメージ
(1)医療業界向けの遠隔教育ソリューション 
少子高齢化社会を迎える日本の医療現場において、患者の増加と医師不足は喫緊の課題となっております。また、遠隔地にいる地域医療の最前線の医師が、医療を効率的に学ぶ環境が必要となっており、技術を有する医師の指導を受けられる医療教育体制を整えることが、無医地区や地域医師不足の解決につながると考えております。
 
この遠隔教育ソリューションでは、360°VR映像で視聴する側が自由な視点で見たい場所を見られるほか、ピクチャインピクチャの技術を利用して、手元をクローズアップした映像や超音波診断装置、画像診断ワークステーションなどの映像を画面上に映し出し、視聴者が視点を大きくずらすことなく見ることができます。また、双方向での会話も可能となっております。
 
これにより遠隔地の医師は、画像確認や診断行為などの複数で複雑な医療技術を1つの映像で直感的に見ながら、経験値のある医師が目の前にいるかのような感覚で技術指導を受けることが期待できます。
 
 
(2)建設現場の遠隔監視ソリューション  建設現場では労働災害を防止するための措置が最も重要であり、建設現場で働く人の安全と健康を確保し、快適な職場の形成が求められております。また、労働力不足が懸念される建設業界では、安全管理の技術を有する人材の確保がますます難しくなると言われております。
 
この遠隔監視ソリューションは、堅牢(けんろう)、防水、防じん性能を備える高機能ネットワークカメラ(映像解析~検知機能)の360°の撮影映像をほぼ同時にVRヘッドマウントディスプレイに配信できるため、遠隔にある監視センターが現場の状況をリアルタイムで確認することや、現場とコミュニケーションを図ることが可能となります。
 
これまで、人が巡回して監視、もしくは一方向のカメラによって監視していた現場を、この遠隔監視ソリューションとMOBOTIXの機能(解析、検知、通報)によって頻度を高く、より詳細に、より広範囲に監視することが可能となり、安全管理に寄与することが期待できます。
 
 

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