開発第2弾!「VR高所作業車逸走災害体感教育ツール」

  • 実績紹介

総合設備エンジニアリング企業 株式会社きんでんとの取り組み。当社開発のアプリケーションシステムで、VRによる教育研修の強化に貢献

当事業部では、総合設備工事のリーディングカンパニー、株式会社きんでんと共同で、工事車両の操作ミスによって生じる逸走災害をVR(仮想現実)空間内で体験できる「VR高所作業車逸走災害体感教育ツール」を開発しました。 C&R社が、VRアプリケーションシステムを開発し、きんでんが教育シナリオ構築・監修を担当しております。

開発の背景

きんでんは2019年、危険感受性を向上させることを目的として、受講生が容易に利用可能な可搬型の「VR電力量計アーク災害体感教育ツール」をC&R社と共同開発しました。同ツールの教育効果を確認できたことから、第2弾のコンテンツについて検討を行い、災害やヒヤリ・ハットの事例が多い高所作業車逸走災害を取り上げ、今回の開発に至りました。

実際の配電工事では通常複数人で連携して作業を行うため、全員が高い安全意識を持たないと労働災害を発生させる恐れがあります。そこで、安全意識の向上・共有を図るため、本教育ツールは、作業指揮者・高所作業車操作者・被災者の役割で、3名がそれぞれの視点で同時に災害を体験できるように設計しております。3名の受講者はVR空間内で他の受講者の動きを確認しながら、スティック(コントローラー)の操作により模擬作業を行います。

本教育ツールの特徴

  1. 3名同時にVR上での災害体験が可能
  2. 設置作業が容易
  3. 運搬・持ち運びが容易
  4. 新規コンテンツの追加が容易

本教育ツールのハードウェア仕様

  1. VRゴーグル:「Oculus Quest」※3台同時使用
  2. コントローラー:「Oculus Touch」
  3. モニタリング用PC:3名の動きを俯瞰的に確認できるPC