◆企業の安全教育にVRが効果的な理由、VRを活用した安全教育のポイント

 

Oct. 7th, 2021

 

以前に比べて労働災害は減少傾向にあるものの、製造業や建設業、第三次産業(電気・ガス業、運輸業など)ではいまだに死亡災害発生数が年間で100人(令和2年度)を超えています。そこで重要となるのが、企業が従業員に対して実施する安全教育です。事故を防ぎ、労働災害を減らすにはしっかりとした安全教育が欠かせません。今回は、安全教育の重要性と安全教育にVRを活用するメリット、効果的な安全教育のポイントをお伝えします。

 

労働災害の状況と安全教育の重要性

 

転落や転倒、飛来・落下、挟まれ・巻き込まれなど業種によっては常に従業員は災害の危険と隣り合わせです。まずは労働災害統計から死亡災害発生人数を見たうえで、安全教育の重要性について再確認しておきましょう。

 

労働災害による死亡災害発生人数の推移

 

厚生労働省が毎年発表している「労働災害統計」によると、令和2年における死亡災害発生人数は、全体で802人です。業種別に見ると、建設業がもっとも多く258人、次いで第三次産業の225人、そして製造業の136人となっています。ほかにも陸上貨物運送事業では令和2年においては87人ですが、令和元年までは100人を超えていました。

もちろん、過去2年との比較で見れば少しずつ減少してはいますが、それでも少なからぬ死者数を出していることには変わりありません。業種にかかわらず常に注意を払い、安全に仕事を遂行できるよう企業が率先して取り組むべきだと考えられます。

 

安全教育の重要性

    ・安全教育とは?

安全教育とは、文字通り従業員が事故なく安全に業務を遂行していくために行う教育であり、労働安全衛生法によって義務付けられているものです。

具体的には、「雇入れ時教育」「作業内容変更時教育」「職長等教育」の3つが企業に義務付けられています。なお、雇入れ時教育に関しては、正社員だけではなくアルバイトやパートタイマーにも同様の教育を行わなくてはなりません。

教育の内容は、「機械や原材料などの取り扱い方法」「安全装置や保護具の性能、取り扱い方法」「作業手順」「作業開始時の点検内容」「業務を行ううえで発生リスクがある疾病の原因と予防方法」「事故発生時の応急手当方法」などです。

    ・安全教育が欠かせない理由

法律によって義務付けられているから必要であるというだけではなく、安全教育には安全に業務を遂行することで、生産性を高めるという意味があります。一度事故が起きてしまえば、生産性が落ちてしまうだけではなく、企業にとって大きな資産である人材をも失ってしまいます。

リスクを減らし、すべての従業員が安心して働ける環境を構築できれば、自ずと生産性も高まっていくでしょう。企業にとって従業員を守ることは最大の使命であり、それを実現させるためにも安全教育は重要な施策となるのです。

 

安全教育の課題点と解決策としてVRを活用するメリット

 

安全教育の問題点

従業員の安全を守るために欠かせない安全教育ですが、実施にはいくつかの問題点があります。そのなかでも大きいのは、安全教育を行うための疑似的危機状態の構築やリアリティの演出など、場合によっては多大なコストがかかる点です。

リアリティのある危機的な状況を提示できないと、教育を受ける従業員も危機意識を持てず、いざという時にも役に立たないものになってしまう可能性があります。この問題点を解消できないと効果的な安全教育は難しいでしょう。

 

安全教育の問題点を解消するVRのメリット

前述したような問題点を解消する方法として大きな注目を集めているのがVR(バーチャル・リアリティ)です。360度、仮想空間への没入を可能にする技術であり、ゲームでよく利用されていますが、ビジネスの現場での利用も拡大しています。

VRについて詳しくは、「XR(VR/AR/MR)でビジネスの未来を切り拓く」をご参照ください。

安全教育でVRを利用するメリットは次のとおりです。

    ・圧倒的な臨場感

バーチャル空間とはいえ、「実物大」の体感を得られるのはVRならではの大きなメリットです。実際には存在しない人やモノ、風景まですべてがリアリティに富んで感じられ、臨場感あふれた体験・学習が可能です。

    ・能動的な体験

例えば、モニターを使ったゲームで研修をする、平面上で簡易的な場をつくって研修をするといったものでは、どうしても研修者が受動的になりがちです。しかし、VRであれば360度の立体的で豊富な情報量をもとに自ら見回し、それによって得る気づきの体験が効果的な学習につながります。

    ・非日常の再現

緊急事態や危険な状況など、日常では起こりにくいが安全教育においては重要な状況をいつでもどこでも、まるでその場に居合わせたかのように違和感なく再現可能です。

    ・コスト削減

実際の現場で研修を行うのに比べ、VRであれば研修担当者や非研修者の物理的な拘束を効率化でき、人件費圧縮に貢献します。また、通常であれば発生する安全教育に必要な機材調達費や万が一の際の賠償費などが削減され、全体のコスト削減が実現するのもVRのメリットです。

 

VRを活用した安全教育のポイント

安全教育を行ううえでさまざまなメリットを発揮するVRですが、導入するうえで重要なポイントは、いかに自社に合った専門業者を選定するかです。VRの導入を自社だけですべてを行うことは簡単ではありません。まだ新しい技術であることもあり、ノウハウを持っている企業は多くはないでしょう。そこで、自社に合った専門業者を選択するポイントをご紹介します。

    ・導入実績が豊富な専門業者を選択する

専門業者に依頼する際は、過去の導入実績がどの程度あるかということを基準に選択することをおすすめします。なぜならば、VRはまだまだ新しい分野であり、実際に対応した経験が少ないと何が起こるかについて把握できておらず、想定外の事態への対応も困難になる場合があるからです。 反対に、試行錯誤した回数が多ければ多いほど、効果的なアプローチを実現しやすくなります。

ただし、導入実績が多い専門業者であっても、自社が求めている安全教育の導入実績が少なくては意味がありません。自社の業種に合った安全教育の導入実績が多い専門業者の選択が重要なポイントです。

 

    ・状況に応じたアドバイスができる専門業者を選択する

VRの活用にはコンテンツの制作ノウハウだけでなく、総合的な状況判断と臨機応変的な施策提案が必須です。そのため、導入実績の豊富な専門業者の選択が重要であるのと並び、長年にわたって多くのVR制作に携わってきたスタッフが直接、自社の課題や理想をヒアリングし、状況に応じて最適なアドバイスをしてくれる専門業者を選択しましょう。打ち合わせの場に、内容に関してあまり詳しくない営業担当者しか来ないような専門業者は避けたほうがよいでしょう。

    ・問い合わせから納品までワンストップで行える専門業者を選択する

安全教育の施行とVRの提供が別々の会社といった状態では、コストがかかるうえ効率的な安全教育も行えない可能性が出てきます。コストを抑え効率的な安全教育を実施するには、ハード・ソフト・保守と、それぞれバラバラの会社にお願いするのではなく、一気通貫で対応してくれる専門業者の選択がおすすめです。

 

効果的な安全教育の実施にはVRの活用がおすすめ

安全教育の実施において、「納得のいくコンテンツが用意できていない」「従業員が何度か危険な目に遭ってしまった」などといったケースは少なくないでしょう。コストをかけて安全教育を実施しているにもかかわらず、思ったような効果が出ないのでは意味がないうえ、従業員の安全を守ることもできません。そこでおすすめなのがVR活用です。

現実には用意するのが難しい危機的状況もVRであれば簡単に用意できるため、リアリティを持った安全教育が可能となります。現状の安全教育に課題を感じている際は、ぜひお気軽にご相談ください。

VRだからこそ実現できる、これまでできなかった安全教育についてはこちら→「VR安全教育」  

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